葉っぱの洗顔 - サボンソウって何？

１：不思議な植物サボンソウ

別名：ソープワート、シャボンソウ
学名：サポナリア
科名：ナデシコ科/属名：サボンソウ属


ヨーロッパから中央アジアが原産地の多年草のハーブの一種で面白い特徴があります。
日本には明治の初期に園芸植物として入ってきました。
比較的寒さに強く、日本でも各地で自生しています。
温暖な台湾では一年を通して収穫が可能で、収穫までの期間は約3ヶ月。

学名サポナリアのサポはラテン語で石鹸に由来していて、その学名通り葉っぱをもむと石鹸のような泡が出るところが特徴です。
サボンソウにはサポニンやフラボノイドが含まれていて抗炎症、洗浄補助などの作用があり、油脂から作られる石鹸が出現するまでは欧州で洗剤として盛んに使われました。
現在の欧州では、傷つける事が許されない国宝級文化財の衣装や絨毯の専用洗剤や、セレブ専用に作られた一瓶数万円もする超高級ソープで使用されています。

２：理想の洗浄成分「サポニン」

サボンソウの根茎には、約４％のサポルブルンといわれるサポニンが含まれていて、根茎を細かく刻み、水に入れて強く振るとこの写真のように泡が立ちます。

サポニンは水と油どちらにもなじみやすい性質を兼ね備えており、天然界面活性成分として肌に負担をかけずに、肌バリアを残しつつ汚れを優しく落とします。

また服用する事も可能で、その場合には咳や痰を鎮める効能があります。
その他にも虚弱体質や慢性皮膚炎の体質改善のサプリメントとしても使用されています。
最近では、ダイエットにも効果があるという研究発表があったとか。

服用されていることから分かるように、洗剤として使用した場合サポニンは人体や皮膚表面上で分解されます。
その為、肌に悪いとされている合成界面活性剤（ステアリン酸TEA、ラウリル硫酸Na等）のように皮膚上に残留して肌バリアを壊す原因になりません。それなのに非常に泡立ちが良く、しっかりと汚れのみを包み込み、そして逆に水で流す時には泡切れが良い理想の洗浄成分です。
だからクレンジングやシャンプーに使用すると、優しく汚れを落とし、毛穴に残らないのでイチゴ鼻や薄毛の原因と言われる毛穴詰まりを抑えます。

３：サポニンの希少性について

サポニンはいいとこ尽くめの成分ですが、唯一の欠点は合成界面活性剤を比べると洗浄力が弱く、同濃度では洗浄力が劣ることです。
その為、既存の化学合成品と同じような洗浄力を期待するとかなり大量の原材料が必要となります。
例えばシャンプーやボディソープでよく使用されているラウリル硫酸Naの原液は１kg辺り400円程度です。
当然、そのまま使ったら皮脂の油分が全て分解されてしまいます（本来は床用洗剤ですから・・・）ので数倍に希釈して使用します。
ドラッグストア等でよく見かける安物シャンプーの原料：水、ラウリル硫酸Na、・・・というやつです。
当然、原価は非常に安く250mlで20円程度です。これなら100円ショップで販売されているのも納得です。
これをサポニンで再現しようとすると、３ヶ月手間暇かけて育てたサボンソウが約500ｇ必要です。
500ｇと言うと分かりづらいですが、おおよそ両手で軽く持てる位の量になります。
日本と比べると人件費が比較的安いとされる台湾でも、原材料コストは1,000円近く掛かります。
一般的な合成界面活性剤を使用したクレンジングやシャンプーと比較して、50倍以上のコストです！
これじゃあ人件費がベラボーに高い欧州メーカーでは、セレブ専用の上に一瓶数百ユーロもするのも納得です。
しかも、GRANGE（グレンジ）では更にコストが掛かる完全無農薬農法（ピュア・オーガニック）を採用しています。


GRANGE（グレンジ）ではその希少なサボンソウ抽出成分を主成分に贅沢に使用し、昔ながらの製法で抽出した最高品質のローズマリー等の精油（エッセンシャルオイル）を加えた、世界で唯一の洗顔アイテムやシャンプーを世に送り出しています。
当然すべての製品は人口化合物・アルコール・防腐剤等は一切無添加の本物のオーガニックコスメ！！